昏き帳 未だ明けずに 彷徨いし 遥かな宵には 照らす月さえ 雲の狭間に 儚く消ゆる 忌まわしき この夢 何時まで続く 細き道 いつしか途切れ 行くも返すも 抗う事も 能わざる闇 (間奏) 此方より 彼方より 遠く 偶然に 必然に 聴こえ来る 歌は 朗々と 粛々と 響く 日輪の 望月の 絡繰の 調べ ゆら ゆらり 奇妙な縁で 静かに 密かに 忍び寄る はら はらり 舞い散る桜さえ 迷わす 妖よ ゆら ゆらり 黄昏に紛れ 微かに 確かに 忍び込む はら はらり 零れる涙さえ 狂わす 妖よ 嗚呼 薄紅の 唇で そろり 紡ぎし 言の葉は 嗚呼 現か 幻か 永久に晴れぬ 蜃気楼 嗚呼 墨染の 微笑で 惑う 心を 嘲笑う 嗚呼 其は神か 悪魔か 永久に廻る 万華鏡